こんにちわ、Pocolです。
今日は私が最近取り組んでいる内容の一つをご紹介しようと思います。
私が小学生ぐらいの頃に,学校の授業で「道徳」という科目があったのですが,自分は結構話の内容が面白くて好きだったなーとふと思い出しまして,こういうのってあんまり会社では教育してくれないよなって思って,実験的にちょっとやってみようかと思って最近新人さんを捕まえて勝手にやってます。
当然、自分の昔話しても単なる「老害」になってしまうし,全く意味が無いし,自分だったら「お前の話聞いても面白くないよ」と思ってしまうので,これはダメ。
また,よく社会人になりたての頃にやる研修とかでやるような内容をやっても,対して業務に役に立たないことが多いので,違う内容をやろうと思いました。
…で,色々と考えて面白く学べる内容かつ業務内容にも効きそうな内容をやると良いんじゃないかと。毎年CEDECとかで基調講演とかやってますけど,自分はああいうのが結構面白くて好きな人間でして,ガイアの夜明けとかカンブリア宮殿,がっちりマンデーとかが好きなので,そういうテイストの動画を見てもらって,実績ある人から開発で心がけたこととか,作る際に気を付けたこと,どうやってアイデアが出てきたか?などを知ってほしいなと思って,最近色々と動画を漁って,その動画を見て気づきを得てもらう。
…というようなことをやっています。
初回にやったのは,任天堂の山内溥さんの話を見てもらいました。
NHKアーカイブス あの人に会いたい File.494 山内溥
結構色々と面白い話があって,その中の一つに
今まで過去に売れた そういうゲームのいいところだけを取ってきてね 面白い箇所だけ寄せ集めてきてね それでまとめてしまう ということをやる人もいますけど そんなことをしてもユーザーは知っているわけですよ ユーザーが求めているのは独創的な楽しさ面白さをもとめているわけです 絶えず
という言葉があって,「確かになぁ!」と自分は思いました。
自分がユーザーだとしたら一度見せられたものを見ても新鮮さは無いわけです。もっと言えば,飽きちゃう。飽きちゃうから面白くない。
あと面白いと思ったのは,次のような話もありました。
大衆が買える価格でないと広がらないんですよ 16であろうと32ビットであろうと64ビットであろうとユーザーは関係がないんです ユーザーは ゲームというのはインタラクティブで遊んで楽しい面白いものなんです 映像がすごい 音声がすごいと言ったって 遊んだら全然面白くも楽しくもなかったら ユーザーはどうするんですか こんなもん 買いません ユーザーは絶対に。
…まぁ、ものすごく当たり前のことを言っていますよね。
でも,正直なところ開発する際に,こういう当たり前のことを忘れてしまっているな,と自分は気づかされました。
こういう動画を見て感じることは人それぞれ違うと思うんです。
それを動画を見た後に感想会みたいな感じで言い合って,共有するということをやっています。
ただ,動画見るだけども面白いですけども,人それぞれ解釈の仕方のも違うので,色々な新しい考え方も取り込めて面白いんじゃないかと思ってやっています。
この「道徳の授業」がどういう効果をもたらすかは未知ですが…
少なくとも,人が何を面白いと思って開発しているのか,どういう思いを持って開発しているのかについては「知らない」よりは「知っていた方がよいことがある」という信念をもってやっていますし,単純に自分が面白いというものを推し活しているだけなのですが,今後何かいいことがあるといいなとワクワクしながら取り組んでいます。
何か良いことが起こったら,皆さんにも共有したいと思います。