こんにちわ、Pocolです。
いつの間にやら7月になってしまっていますね。歳をとると早いものですね。
さて,7月に入りVisual Studio 2015 の正式版リリースまで 9日を切りました。
もうすぐVisual Studio 2015 と Windows 10 が Microsoft から正式版としてリリースされます。
そして,先日 Window 10 Insider Preview と Window 10 Developer Preview Tool の最新版である Build 10166(現在は,Windows 10 RTM Build 10240が提供されています) が提供されました。
d3d12.h のヘッダファイルも前バージョンとの差分がなくなり,ようやく仕様として固まったのかな? という感じがします。
実はとある事情で,d3d12の記事を書いていなかったのは,仕様が変更される可能性があり対応は6月以降にしたほうが良いと。
とあるイベントで,とある会社の人から教えてもらったからなのであります。
そんなわけで,正式版リリースが間近に迫った今大規模な変更はおそらく可能性少ないので(…と思いたい)
Direct3D 12についてちまちま書き始めます。
まずは,リリースまで待てない人のために開発環境の構築方法について説明します。
必要なものは以下の通りです。
(1) Windows 10 Insider Preview
(2) Visual Studio Community 2015 RC
(3) Windows 10 Developer Tool Preview Tool
(4) Graphics Tools
まず,Windows 10 Insider Preview ですが,ぶっ壊れても良いマシンにインストールしましょう。まだ正式版ではないので,最悪データが全て吹っ飛んだりなどする可能性があります。
絶対に普段使うメインマシンにはインストールしないようにしましょう。
そんなわけで,別の物理マシンがあればよいのですが,ない場合は仮想マシンにインストールするという手もあります。
ちなみに自分の場合は仮想マシンにインストールしています。
Windows 10 Insider Preview は下記のマイクロソフトのサイトから*.isoでダウンロードできます。
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/preview-iso
最新版であるWindows 10 RTM Build 10240 は下記からダウンロードできます。
http://microsoft-news.com/download-windows-10-rtm-build-10240-iso/
仮想マシンの場合は,インストールする際にこの*.isoファイルを選択しましょう。
物理マシンの場合は,*.isoをDVDに焼いてインストールするか,Windows USB/DVD Toolを使ってUSBからブートできるようにすると良いと思います。
このインストールあたりは,Windows 8とさほど変わらないので,世の中にあふれているWindows 8/8.1などのブートディスクの作成方法を参考にすると良いと思います。
続いてVisual Studio Community 2015 RCのインストールです。
下記のマイクロソフトのダウンロードページからRC版をダウンロードします。
https://www.visualstudio.com/ja-jp/downloads/visual-studio-2015-downloads-vs.aspx
ダウンロードしたら,ダウンロードした*.exeをクリックしてインストールを開始します。
このときPocolが注意したのは,「カスタム」でインストールすることです。
次の画面では,Windows SDKにチェックを入れました。
この設定に気をつけて,インストールボタンを押してインストールを開始します。
きちんとボタンを押す前にWindow SDKの古いバージョンがインストールされることを確認しましょう。
しばらくすると,インストールが終わるので待ちましょう。
仮想マシンを使っている人は,インストールが全然進まない!とイラつく前にネットワークの設定がきちんとされているか確認しておくと良いと思います。
VM Wareにインストールしたときはすんなりいったのですが,Virtual Box にインストールしたときは,このネットワークの設定をしていなかったせいで,インストーラーがファイルをダウンロードできず全然インストールが進みませんでした。
ネットワーク設定をきちんとしたら,すんなりインストール終わりました。
続いて Windows 10 Developer Preview Tools の最新版を手動でインストールしましょう。
SDK自体は,下記のマイクロソフトのサイトからダウンロードできます。
https://dev.windows.com/en-us/downloads/windows-10-developer-preview
ダウンロードしたら,ダウンロードしたファイルをクリックしてインストールをしましょう。
この際,インストール前にSDKのバージョン番号が表示されますが10.0.10166であることを確認しましょう。
最後に,Graphics Tools がインストールされていることを確認します。
インストールされていない場合はインストールしましょう。
確認方法は,スタートボタンからスタートメニューから「設定」→「システム」→「アプリと機能」→「オプション機能の管理」に行き,
「Graphics Tools – This adds DirectX Graphics Tools support」があることを確認します。
Graphics Tools が無い場合は「機能の追加」ボタンを押して追加を行いましょう。
これで開発環境が構築できました。
あとは,ガリガリとコーディングしていきましょう!
次の記事では,Direct3D 12ってなんぞ?というあたりを書きたいなぁと思っています。
揚げ足取りですが、Technical Preview ではなく Insider Preview です。Build 10074 から名前が変わりました。
今は正式リリース直前ということで、一時的に配布が終了 (どうやらアクチ鯖も停止された模様) していますが、リリース後に再開され、Insider Preview 自体は開発版として今後も継続してリリースされていくようです。
Windows 最後のバージョン、そして Windows as a Service ということで、正式リリースはマイルストーン リリースであって完成ではないと。OS のラピッドリリース化とも言えますか。まあ元々は Windows 8.1 でやる話だったのですが…
それにしても Windows 10 がリリースに向け盛り上がっている一方で DirectX 12 はトーン ダウンしているように感じますね
OS X が El Capitan で Metal を訴求しているのに対して Windows 10 では DirectX 12 をあまりアピールしていませんし。
DirectX 12 のパワーを見せつけるキラー コンテンツが欲しいところですが、それもスクエニの技術デモくらいしか…
ご指摘ありがとうございます!
記載を”Insider Preview”に変更しておきました。